
任天堂・坂本氏「自分は、映画監督になりたいわけではない。コンプレックスもない」(8)
- 1 スカイ変態仮面φ ★ 2010/03/12(金) 22:05:14 0
- 『メトロイド』から『トモダチコレクション』まで――なぜ坂本氏の作風は幅広いのか?
その疑問に答えるにあたって、まず坂本氏は自身の創作の原点である
イタリアの映画監督、ダリオ・アルジェント氏との出会いを紹介した。
「彼が監督した『サスペリア』や『Deep red(サスペリアPART2)』などのホラー映画は、
現在の自分のもの作りに決定的な影響を与えています。
当時、恐怖映画に興味はあったのですが、ほかの作品に“何かが違う”
というフラストレーションを抱えていた私は、ダリオ・アルジェント監督に出会い、
斬新な手法にド肝を抜かれたのです。自分が求めていたスタイルがそこにありました」(坂本)。
そのころから漠然と、ダリオ・アルジェント監督のような作品を作りたいと
思うようになった坂本氏は、アルジェント監督の手法をこう分析したという。
「作り手は、ムード、間、コントラスト、伏線を活かして観衆を恐怖させるものである」と。
たとえばアルジェント監督は、BGMにプログレッシブロックを使い、
「それまでの恐怖映画よりも何十倍も恐怖を煽った」り、
「ストーリーにダイナミックなコントラストをつけ、緊張感を高めたり」していたのだという。
このインスピレーションを受けて坂本氏が制作したのが、ファミコン用ソフト
『ファミコン探偵倶楽部』だ。「アルジェント監督に対するオマージュ」(坂本)
というこの作品で、“ムード、間、コントラスト、伏線”のコントロールに自信をつけた坂本氏は、
以降この手法を使い続けるようになる。この“ムード、間、コントラスト
、伏線”が、じつはそんなに特別なことではなくて、
ふつうの手法であることに坂本氏は早い段階から気づいていたという。
「恐怖表現の手法を追い求めて、私はこの手法を導いたということを前提として知ってほしかったんです」
と坂本氏は話を続けた。
以降、坂本氏はムードなどを学ぶために、たくさんの映画を観るようになったという。
とくにリュック・ベッソンやジョン・ウー、ブライアン・デ・パルマといった監督がお好きだったらしい。
とはいえ、「映画から多くの刺激を受けたが、驚くほどの本数の映画を観ているわけでもないし、
自分は映画マニアではない」断言した坂本氏は、続けて以下のように語る。
「自分は映画には憧れを抱いているが、そこにコンプレックスを感じているわけでもなく、
最終的に映画監督になりたいわけでもありません。
あくまでも映画で受けた刺激をゲームに持ち込んで、
そこで引き出しを豊かにしているイメージです」(坂本)
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