もう3時か、

リニア開業遅れと長野県のエゴ(60)

1 スカイ変態仮面φ ★ 2010/03/12(金) 14:50:59 0
21世紀の「夢の超特急」計画に“変調”の兆しが出てきた。

東京―名古屋間を40分台で結ぶ「リニア中央新幹線」計画。JR東海が約2年半前、
5兆円の建設費の全額負担を打ち出して、早ければ2025年にも開業予定だった
大プロジェクトが遅れる可能性が出てきた。

少子高齢化や工場の海外移転など、日本経済に明るい見通しが少ない中、
心弾む気分になれる数少ない話題だったが、JR東海の次期社長が
「時間軸を調整する」という表現で開業時期の延期を示唆した。

直接の理由は、08年秋の金融ショック以降、景気悪化に伴う経費節減で、
東海道新幹線の乗客数が大きく落ち込み、需要・資金計画を再検討しなければならないのだという。

また背景には、高速道路無料化で収支見通しが立ちにくいなどの
「政策要因」もあるのではないかとも推測する。

しかし、今後、「夢の計画」が遅れたり、収支悪化に陥ったりする原因になるのは、
地域エゴではないかと心配している。当面の最大の課題となるルート選定を巡って、
JR東海が建設費を抑制できる直線ルート(南アルプスを貫通する路線)を
主張しているのに対し、長野県が南アルプスを北に迂回し県中央部を通過する
迂回ルートを譲らず、調整の難航が予想されるからだ。

長野県の主張は心情的に分からないではない。しかし、この主張に沿えば距離は20%増え、
建設費も5000億円以上増える。上場企業がコストを最小に抑え、
利益を上げやすい路線を選ぶのは当然のことである。

県の主張の根拠も、全国新幹線鉄道整備法が目的にうたう「地域の振興」と聞くが、
県内に一つは作られる地元駅へのアクセスを改善すればいい話だと多くの国民は考えるだろう。

新幹線整備法を活用すれば、沿線の保安林解除や固定資産税の優遇などのメリットがあり、
それには地元自治体の協力が欠かせない。だからといって、それをタテに需要予測も
明確でないまま、建設費が膨張し、所要時間も増す迂回ルートを要求するのは筋が通らない。

長野県には他にも言い分があるのだろうし、それを聞いてもみたい。広域的で長期的な
便益が生まれる理由なら考慮する必要もあるだろう。しかし、今のところ、地域エゴが
国家戦略的なプロジェクトの足かせになりかねない気がしてならない。

リニアを巡る一連のニュースを聞いて少し気が重いのは、当面の開業の遅れよりも、
かつての旧態依然とした国・自治体・企業の関係が思い浮かんでしまうからである。

http://www.yomiuri.co.jp/column/politics/20100312-OYT8T00294.htm?from=navlc
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